うんこは資源だ!牛の排泄物でバイオガス発電して年間4億円の売上


 北海道の別海町で牛の排泄物を原料にしたバイオガス発電が始まるそうです。使節の完成は2014年11月ごろで、2015年春から本格稼働を目指すとのこと。

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 上のイラストは、農林水産省が作成した資料の中にあったものです。

別海町バイオマス産業都市構想 – 農林水産省

 1日当たり、乳牛5000頭分に相当するふん尿300トンと、町内で発生する水産廃棄物や生ごみなど計5トンを処理する計画。年間総発電量はガス発生効率や稼働率などで変動するが、600万~900万キロワット時程度を見込む。家畜ふん尿を使うガス発電では現在、鹿追町や大樹町で稼働中のプラントが国内最大級だが、ふん尿処理量は1日100トン前後で発電出力はともに300キロワット。三井造船の構想は両施設の3倍程度の規模となる。
三井造船、別海町でバイオガス発電 酪農地帯の環境問題改善

 もともと、農家単独で処理しきれない牛糞ってどうやって処理してるんでしょうね?別海町の話ではありませんが、知人の酪農家からは、「不法投棄しているところもある」と聞いたことがあります。

 そういった、処理しきれない牛糞を集めてバイオガス発電に使うとすると、環境破壊も防止できるので一石二鳥ですね。

 ふん尿プラントは酪農家単独で設置する「個別型」、複数の酪農家が共同利用する「集中型」に大別されるが、投資負担や運営効率、搬送距離などで一長一短あり、地域全域をカバーするのは困難。別海では中核プラントに加え、町内2~3カ所にサテライト(中継基地)を設け、町内全域の酪農家が利用できる体制を整備する方針だ。

 牛糞を集めやすくするために、サテライトを設けるというアイディアもいいですね。大量の牛糞を運搬するコスト(燃料や時間)が抑えられます。

 バイオガスは発電に使うほか、廃熱は施設園芸などに利用し、発酵槽に残る消化液は良質の液肥として活用する。生ゴミなどを含む年間処理量は11万トンを超える見通し。SPCは売電収入を軸にふん尿処理手数料、液肥の販売などで年間4億円の売り上げを見込む。

 バイオガス発電だけでなく、良質な液肥まで作れてしまう。まさに、地域の産業に根ざした発電方式ですね。

 こちらは、三井造船のプレスリリースです。

三井造船株式会社(社長:田中 孝雄)は、北海道の別海町(町長:水沼 猛氏)と共同で、特別目的会社「 別海バイオガス発電株式会社 」(三井造船70%・別海町30%出資)を設立し、地域のバイオマスを活用した産業創出と地域循環型の再生可能エネルギーの強化を図り、地域の雇用創出や活性化につなげていくことを目的に農林水産省をはじめ7府省共同で選定された別海町バイオマス産業都市構想実現の中核的事業である国内最大規模のバイオガス発電事業を開始します。
国内最大規模のバイオガス発電事業を開始│プレスリリース(2014)│三井造船株式会社 MES

 Youtubeにも紹介の動画がありました。

 このニュースは、多くのサイトで取り上げられていました。

北海道の東部にある酪農の盛んな町で大規模なバイオガス発電事業が始まる。地元で飼育する牛の排せつ物を発酵させて、バイオガスを燃料にして発電する。2015年7月に運転を開始する予定で、一般家庭2700世帯分の電力を供給することができる。年間の売電収入は3億7000万円になる。
スマートシティ:11万頭の牛がいる北海道の町に、排せつ物を利用したバイオガス発電 – スマートジャパン

 三井造船は別海町に、畜産系のバイオガス発電では国内最大のプラントを建設する。発電出力は800キロワットで、年間総発電量は標準的なメガソーラー(大規模太陽光発電所)8基分程度に相当する見込み。町内全域の酪農家が利用できるよう、家畜の排泄(はいせつ)物回収システムを構築するのが特徴で、酪農地帯が悩む環境問題の改善モデルと位置付ける。
三井造船、別海町でバイオガス発電 酪農地帯の環境問題改善 :日本経済新聞

 三井造船は5月15日、北海道別海町でバイオガス発電事業を平成27年7月1日から20年間行うと発表した。別海町と共同で設立した特別目的会社「別海バイオガス発電」(出資比率は同社70%、別海町30%)が事業運営やプラントの建設・維持管理にあたる。発電能力は1800kWh(600kWh×3基)で、年間発電量は約9600MWhという。
三井造船、別海町でバイオガス発電事業に参入 | 分散型エネルギーの情報なら【エコタイムズ社】

2014年9月8日追記
「バイオマス発電」ではなく「バイオガス発電」が正しいとご指摘をいただきました。タイトルおよび本文を修正しました。ありがとうございます。

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